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現代ドイツやイラスト、趣味の話をのんびり書きます

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iPad Proのお話

お久しぶりです。実は10月初旬にiPad Proを買ったので今さらレビューしたいと思いました。

買ったのは

iPad Pro 12.9インチ
128GB Cellular + Wi-Fi

Apple Pencil


もっぱら絵を描くために買ったのですが、手に入れて以降はずっとiPadで描いてます。pixivやTwitterに上げてるのも全部iPadで描いたものです。

というわけで今回はもっぱら絵を描くという観点でレビューします。
全部のイラストアプリを試したわけでもないので、あくまでも私の作業環境の紹介となります。

あ、一応不満点もあるので別に私はAppleの回し者だったり信者だったりしませんよ


□総評


◎長所

Apple Pencilとのシナジーはいろんな所で言われているように非常に大きいです。ペン先と描画のすき間、視差が非常に小さく、速いストロークでも遅延がなく、ストレスなくお絵描きを楽しめます。
特に12.9インチではより楽しめます。
Air Playミラーリングを使ってPCに画面を出力し、ツイキャスで配信するなども最近はしています。
絵を描くのにはオフラインでも十分なので、Wi-Fiモデルでも家の外に持ち出して描けます。


●短所

Apple自慢のApple Pencilですが、ペン先の描き味はワコムのペンには劣ると思います。ペン先は選べませんから…。物理的な描き味は鉛筆というよりボールペンです。画面にコツコツ当たる音はそれなりにします。私は適当に買ったガラスフィルムを貼っていますが、ペン先が滑りすぎるのが気になる人は描き味を向上させるためのフィルムが別にあるのでそちらを選ぶのが良いと思われます。

私はまだペン先をそれほど擦り切れさせていないのですが、替え芯は4本で2200円+税ですからね…。


何よりiOSなので、クリスタやSaiを使うのは一工夫も二工夫も必要です。

AstropadなるソフトでPCのサブディスプレイにして液タブ化する手法が紹介されていますが、AstropadはWindowsには対応するつもりがないようなので、Windows環境の私は諦めました。Mac環境がある人なら大丈夫です。
Astropad Standard
Astropad Standard
Astro HQ
価格: 3,600円

posted with sticky on 2017.1.21


□使っているアプリ

1.Procreate



iPadお絵描きマン必須とも言えるこれ

720円の有料アプリで、今のところは240円追加で課金すると早期アクセスとしてパース定規機能が使えます。


◎長所


鉛筆ツールが最も心地よいアプリです。
私は鉛筆(6B)で下書きして、同じレイヤーで鉛筆(HB)を使って線画を作っています。

多彩なレイヤー設定やマスクや透明部の保護など、課金すればパース定規など至れり尽くせりです。

デフォルトで様々なペンがありますが、カスタマイズも自在にできます。

作業工程の様子を保存してくれており、後でビデオを見たり動画ファイルとして出力したりできます。これが結構面白いものです。Twitterに動画を貼ることもできます。私もいくつか動画を上げました。この機能は他のイラストソフトやアプリにもありますがね。


●短所


720円とは思えない多機能さや使い心地の良さのため、このアプリを使うのが最も多いのですが、使いこなしてくるに従って様々なストレスを感じます。


ぼかし機能

 ぼかしとは言っていますが実際は指先ツールです。なぞった部分の色を進行方向へ延ばすという機能でしかないため、2色の中間色を置いてくれるぼかしツールとはそもそも違うわけです。
工夫すればぼかしはできるのですが、意図しない場所から色を引きずってしまうなど事故が多発する点もあり、少々クセが強いと言えます。
どうやらこのアプリはペンや筆ツールに付属する色延び機能でも似たような感触があるため、こういうクセを持ったアプリのようです。


分かりづらいインターフェースや用語

 ツールなどのUIは非常にスッキリとしていて分かりやすいのですが、ペンのカスタマイズに必要な筆圧や手ブレ補正などの用語がカタカナのオンパレードのため、親切に説明してくれるサイトを参照する必要があります。おそらく私が和製イラストソフトしか使わないからなのでしょうが…「ストリームライン」が手ブレ補正なんて私には分かりませんでした…


作業中にキャンバスサイズを変更できない

 これができないと意外と不便なんですね。別のアプリや完成後にいじる必要があります。




2. Tayasui Sketches





無料でダウンロードできるアプリですが、600円払うことでレイヤ機能などが使えるようになります。

アプリ名の通り、もっぱら簡単なスケッチをするためのアプリです。


◎長所


鉛筆で描くのが気持ちいいアプリです。
水彩に特化しています。
紙質を選ぶことができ、画用紙に描いたような雰囲気にすることができます。


●短所


あくまでもスケッチブックを持ち歩いてアナログに描くのを再現したアプリであるため、油彩や複雑なイラストには全く向きません。


アプリのクセとして、スタイラスペンや指が画面に接触する際、筆圧100%で叩きつけたような点が描画されてしまいがちです。これを防ぐためには画面に不用意に触れないようにしたり、スタイラスペンを非常に優しく画面に接触させる必要があります。戻るツールや消しゴムで消せばいいのですが、かなり頻繁に起こるので…




3.メディバンペイント

スマホやタブレットでイラストを描く人に人気の無料アプリですね。PCでも使えるのはなかなか乙だと思います。思います…と適当にいうのは、私はあんまりこれは使わないからですね… 。同様の機能があるソフトはクリスタを持ってますから


◎長所


無料アプリとは思えない多機能さ

文字入れやトーンなど、マンガ原稿を描ける

この点については国産ソフトである強みがあります。私もそのうちマンガを描きたいと適当に思っているのですが、iPadを使うならこのソフトしかないと思います。


●短所


あんまり使ってないのでこれしか言えないし、みんなが言ってることだと思いますが、やはりぼかし機能が非常に弱いですね。ぼかしというよりモヤ機能じゃないですかね。

これについては塗りの工夫で補うのが良いと思います。



長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
この環境を整えるのに10万円以上は使ったので、おすすめはしにくいです。iPad ProはSurfaceシリーズとよく比べられますが、私はSurfaceは持っていないので比較はできません。

こういうお絵描き環境もあると知っていただければと思います。

何か不明な点や指摘すべき点があればお気軽にどうぞ。


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