本を取り寄せたこと 日記 2014年06月18日 図書館で借りて読んで気に入ったので買おうとしたところ、取り寄せることになっていた本。出版社の方にも在庫がないとのことで新しく刷るのを待っておりました。 受け取ったのは5月26日ごろでしたが、新品のにおいがしますし、何より普通に買うよりもっと深い意味で「自分のもの」になったような気がして嬉しいです。 ちょいとお勉強する前は、私も「ナチス的なものを徹底的に封じ込めようとしているドイツは、反省というよりむしろ自分の過去から逃避している」という考えを持っていました。でもこういった戦後ドイツの思想の試行錯誤を書いた本を読んで、今ならそれは違うと思いますね。 確かに展開されてきた論の終着点は「ナチスは悪」という同じ考えではありますが、私たちが思っている以上にたくさんの考え方が市民レベルでも生まれているんですよね。結論が同じになるといって、すべての論争が無駄であると考えるのは早計ではないでしょうか。 ドイツは東西統一時やEUにおけるドイツのあり方が、再び他国を侵略するようなものになってしまわないか常に心配しています。しかし、四方を海で囲まれた日本に生きる日本人にとって、陸続きの隣国を多く持つドイツのこうした態度は神経質すぎるように見えるのでしょう。 [0回]PR